CPAP治療とは

CPAP(シーパップ)治療は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の方に使われる代表的な治療法です。寝ている間に専用のマスクをつけ、空気を送り込むことで、のどの奥の気道がふさがるのを防ぎ、いびきや無呼吸を改善します。この治療によって、夜ぐっすり眠れるようになり、日中の強い眠気やだるさが改善され、仕事や日常生活が楽になります。また、長く続けることで高血圧や心臓病、脳卒中などのリスクを減らすことが、たくさんの研究で分かっています。特に重い症状の方ほど、治療の効果がはっきり出るとされています。

詳しくは以下ページの動画をご参照ください。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)について

生活の質を大きく高める治療法ですので、気になる方はぜひご相談ください。

睡眠時無呼吸症候群の主な症状

  • 大きないびき
  • 無呼吸、低呼吸
  • 口やのどの渇き
  • 熟睡した感じがしない
  • 慢性的な疲労感 
  • 集中力の低下 など

治療の流れ

  1.  問診
    • いびきや昼間の眠気、これまでにかかった病気などについて詳しくお聞きします。
      寝ているときの様子を知っているご家族さまからの情報が役に立ちます。 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の疑いがある方は、保険適応で簡易検査を受けていただきます。
  2.  簡易検査の実施
    • 入院の必要はございません。検査会社からご自宅に小型の検査機器が送付されます。 一晩装着して、睡眠時の呼吸状態を検査していただきます。検査終了後、装置を検査会社に返送してください。

      簡易検査の方法の詳細はこちら
  3.  診断もしくは精密PSG検査
    • 再度来院いただきます。検査の結果を元に、ご希望に合わせた治療をご提案します。
      検査の結果、精密PSG検査が必要な場合には、検査会社に依頼し再度精密検査を行います。
    • 通常は1泊入院が必要ですが、当院では自宅での精密検査での対応が可能です。

      精密検査の方法の詳細はこちら
  4.  治療開始
    • 検査の結果、治療が必要だという判断になった場合、CPAPの導入を行います。
      検査会社よりご自宅にCPAP装置を郵送致します。 CPAP装置よりモニタリングされたデータ(使用頻度や使用時間、無呼吸回数など)を踏まえて、1ヶ月に1度定期診察にて治療の効果の判定や経過フォローを行います。

      参考:CPAP治療について